2025年9月1日月曜日

「Ayaのホームページへようこそ!」解説

私が解説を書くまでもなく、 奏プラムさんが、物語やシステムについて素晴らしい考察をしてくださったので引用させていただきます。

すごく褒めてくださってるので手前味噌のようで恐縮ですが、「ここにこういうヒントがあるよ!」という解説と、真相を知った後の人物考察まで詳しく書いてくださっているので是非ご一読いただきたいです。


あと、一応裏設定的な小ネタ(てんこのふせったーに飛びます)


それから、感想フォームからひとつご質問をいただいたのですが、一応ネタバレなので文字色を反転して書きますね。ドラッグして読んでください。
Qひーちゃんの誕生日は1983年5月5日では?
A翡翠とAyaは同学年ですが、Ayaは3月生まれなので早生まれです。そのため、翡翠の誕生日は1982年5月5日になります。

攻略情報?ごみ箱の中身(全部で10個)のヒント
DLページに書いたのと同じものですが再掲。こちらもドラッグしてどうぞ。
2つは簡単に見つかるのでヒントいらないと思います。
・2つはカウンターのキリ番関連です。
・1つはテンプレートEを送った結果です。
・残る5つはテンプレートDを送った結果です。
メタっぽい考え方をしなければならないものがあり、これが難しいのでは?と思います。

(追記)攻略記事を書いてくださっている方がいらっしゃいました~!ありがとうございます!「ヒントじゃなく答えを教えて!」という方は是非こちらをご覧ください。

2025年8月30日土曜日

Ayaのホームページへようこそ!ができるまで2(ネタバレあり)

個人ページをテーマにすることは決めたが、どういうゲームにするか、ちょっと悩んだ。順当に考えると、ホラーゲームか、ミステリー系のゲームか、かな?しかし私はホラーゲームが苦手だ。消去法的にミステリーになった。ミステリーということは何か謎を解かないといけないな。殺人事件とかかなあ?

でもミステリーって殺人に限らないよね、と思う。ウミガメのスープみたいな水平思考ゲームだって、真相は大したことないけれど、隠された謎を暴くのが楽しいじゃない。よし、そういう方向で行こう。

まだストーリーが全然できていない段階から、翡翠のホームページにはポエムとイラストと小説は載せたいと思っていた。小説はもっとお耽美で意味不明なものにしようかと思っていたが、小説という体裁上そこそこの長さになる。プレイヤーもさすがに「何を読まされているんだ…」となるんじゃないかな?と思って(多分手遅れ)そこそこ整った短編小説になった。あまりに内容のない小説はキツイかなと思って小謎を盛り込む形式になった。その結果、先に設定だけ決まっていたGの堕天使だとかファンタの義賊だとかいう設定が死んだ。まあ、いいか。この無秩序さがかえってそれっぽくあるような気もする、ということで、彼らの設定はそのままで進めた。

最初はイルカのヒントはなかった。友達にテストプレイしてもらった段階で、結構難しいということが判明。謎自体はそこまで難しくないからさくっと解けるだろうと思っていたが、「どこを見ればいいのか?」「何をすればいいのか?」の導線が不親切で、そのせいで難易度があがっていた。そこでヒントをいれることになった。「何がいいかなあ?」と考えた結果、イルカになった。こいつはインターネット関係ないと思うけど、まあいいだろう……。あんまり似てると怒られるかなと思ったのでちょっとだけデザインを変えた。

「ここが難しい、ここで詰まった」というのが人によって違いすぎて謎解きゲームを作る難しさを感じた。多くの人が詰まりやすいポイントはあって、そういうところに重点的にイルカのヒントを出すようにしたが、これだけヒント出せば大丈夫だろうと思ったらそれでも足りなかったり、ここは詰まる要素ないからヒントなしでも大丈夫だろうと思ったら思わぬ詰まり方をしたり……人によって、あるいは多分、体調などにもよってその時々のひらめき方というのは違うのだろうと思う。見る順番とかも人によって様々だから、ヒントの出し方が難しかった。この辺りは、感想だけ読んでいてもわからない。実況プレイ動画が大いに参考になった。更新のたびにイルカのヒントを足したり言葉を変えたりした。

一番最後の更新で、最終的にイルカが答えを教えてくれるようになった。これに関しては、もっと早くやっておけばよかった。答えまで簡単にたどり着けることでゲーム体験を阻害してしまうのでは?と思って、なかなかそこまで踏み込めなかった。しかし、ゲームを気に入ってくれた人や謎解きが好きな人なら、こちらが用意したとて、そう易々とヒントも答えも見ようとはしない。どうしても解けない、本当に困った時だけ見るものだから、あって邪魔なわけがなかった。このゲームにそれほど興味を持てない人はさっさと答えまで見てしまうが、プレイ途中でゴミ箱行きになるかEDまで見てゴミ箱行きになるかの違いでしかない。そういう人のプレイ感想に影響を与えるものではないだろうと今ならわかる。これも色んなプレイ動画を見て感じたことなので、やっぱりプレイ動画はクオリティを高めるのに参考になって、ありがたい。

導線を褒めるコメントを幾つか頂いたが、計算してやったものではない。ただ、当時の再現をするためのフレーバー的な部分と、ヒントとなる部分を意識して分散するようにはした。ヒント一か所では気づきにくいことがわかったので、なるべく複数個所にヒントを忍ばせるように心掛けた。なんとなく上手くいって良かったが、こういうのが計算して狙ってできるようになれば、面白いゲームを安定して生み出せるようになるんだろうなあ。


案はあったけどボツにした要素

・学校だより

・100の質問(作る方も読むほうもだる過ぎる)

・ウェブリング、同盟など 翡翠のホームページは創作系ウェブリングとかに登録してそうだと思ったけど、リンクが際限なくなるのでやめた。

・メーラーをポストペット風にする(たぶん2000年より古い?私があまり詳しくないので仕様がよくわからず、再現が難しいと思ってボツ)

・チャットで登場人物とやりとりする(できたら面白かったかも)

・ドラッグで文字の色を変えて隠しリンクを発見する(やろうとしたけど実装が面倒くさすぎた)ctrl+Aとか、tabキーとかも同様に技術的な問題で見送った。

・ソースコードを表示して隠しリンクを発見する(html詳しくないプレイヤーにはついて来られなさそうと思って排除)あと全部のhtml考えるのめんどくさいなって。

・URL直打ちで隠しリンクを発見する(全部のページのURL考えるのめんどくさいなって)

・掲示板にIDを表示して、同一IPからの書き込みはわかるようにしようかと思ったが、採用しなかった


2025年8月27日水曜日

「Ayaのホームページへようこそ!」をあの方に実況プレイしてもらってしまった!!!

 数か月単位で放置してしまうこのブログですが、ここ数日、怒涛過ぎて、急に更新しまくっていますけど。さすがに更新せざるを得ない。

超大物実況者のレトルトさんが、「Ayaのホームページへようこそ!」を実況してくださったんですよー!!ウワー!!!


ちょっと自分語りになりますけど。

私は昔からゲームを作るのが好きでしたが、一時期忙しくなって全然作っていない時期がありました。

でも、ニコニコ動画でゲーム実況を見るのが好きで。

面白いゲーム実況を見る度に、「またゲーム作りたいなあ」という気持ちがむくむくと湧いてきて、またゲームを作るようになりました。

そんな中で一番よく見ていたのがレトルトさんの実況です。丁寧で、反応が面白くて、安心できる実況。

いつかレトさんに実況してもらえたら、いいなあ……なんて夢をこっそり持っていました。

けれど、私のゲームは実況向けじゃないなあという自覚はあったので、なかなか実現が難しい夢かな?と思っていたのです。

ただ、確かに、このゲームのアイディアが浮かんだ時、「これは結構実況向きなのでは?」とひそかに思っていました。もしかして、ワンチャンあるかも、みたいな。

まさかこんなに早く夢が叶うなんて!!!ゲーム作ってて良かった!!

もう思い残すことはありません。

本当に嬉しい。

2025年8月26日火曜日

Ayaのホームページへようこそ!ができるまで1(ネタバレなし)

制作裏話的な……?書いてるうちになんか文体がいつもと違っちゃったんですけど気にしないでください。


今年はずっとゲームを作っていた。しかし、ウディタ3.0がリリースされてから今まで作っていたゲームを1から組み直して、グラフィックも描き直して……などとやっていたら、今年のウディコンには到底間に合いそうになくなってしまった。

ここ数年参加を見送ってプレイヤーとして参加していたけれど、やっぱり制作者として参加したい……!ミニゲームでもいいから、なんか出したい!そんな野望を抱えていた。

そんな折、fc2webというホームページサービスが、サービスを終了するというニュースを聞いた。ずーーーっと昔に、私はこのサービスを利用して個人のウェブサイトを作っていたのだ。そして恐ろしいことに、ずっとそこに存在し続けていたのだ。もうパスワードもあやふやで、消すに消せなくなったデジタルタトゥーを、そこに刻み続けていたのだ。それが消え去るというのは、嬉しい反面、「もう見れなくなるのかあ」という感傷もあった。

私は恐る恐る、自分のウェブサイトを覗きに行った。リンクの切れたカウンター、業者の宣伝の書き込みしかない掲示板、何だろう、廃墟のような趣だ。そして恥ずかしさに身もだえしながら昔の日記やら何やらに目を通す。ずっと前に亡くなったペットの写真とかもあった。恥ずかしい、でも懐かしい、何とも言えない面はゆい気持ちになる。

その時ふと思った。インターネットの個人ページをテーマにしたゲーム作ったら、案外面白いんじゃないかなーと。令和のこの時代に、一昔前のhtml手打ちなノリの個人ページは案外新鮮にうつるのでは?そして同時代を共有した人に、このなつか恥ずかしい気もちを体験してもらおう。

この時代を知らない令和の若者には伝わらないだろうな。うむ。バッサリ切り捨てていこう。(一応用語集だけいれた)

そういうわけで、そんな感じの掌編ゲームをさっくり作ってこっそりウディコンに参加しちゃおう計画がスタートした(ちなみに全然さっくりとは行かなかった)

まずは情報収集だ。インターネットあるある、というか「あったあった」な物を検索したり、知人に聞いたりして、集めていった。こういうデザインだったよねー、とか、こういうシステムあったよねー、とか。

私と私の友人は完全にオタ系だったので、「こういうデザインだったよねー」が多分一般人のそれとはちょっとズレていた。しかし出てくる案が非常に解像度が高く、ケラケラ笑いながらアイディア出しをした。面白かったので、個人ページは二種類作ることにした。初心者あるある的なページと、拗らせたオタあるある的なページと。

昔のページデザインについて調べる過程でウェイバックマシンという素晴らしいサービスを知った。このサービスは、URLを打ち込むと、そのURLのアーカイブを表示してくれるというもので、現存しないウェブサイトであってもアーカイブが残っていると昔のままの姿を表示してくれたりする。自分の個人ページのURLを打ち込むと、昔のデザインのページが見れたり、消したはずのページが見れたり、当時の掲示板の書き込みまで見れたりした。このサービスを使って昔のホームページを様々に巡ったおかげで、私のゲームは「昔の個人ホームページの雰囲気」をかなり再現できたと思う。

ノベルゲームみたいにする案もあったけど、私はあくまで「個人ホームページを覗いてくすっとしてもらいたい」という動機だったので、プロローグやエンディングに主人公(プレイヤー)視点の語りをつけたくなかった。好みの問題。その結果、スタート時には特に説明もなくデスクトップ画面が表示されるだけのなかなか不親切なゲームになった。

遊びやすさを鑑みた結果、知人でもない女子大生の個人ページをトップページに設定している謎の不審者(プレイヤー)が爆誕した。メールの文面を作りながら「この人は何者なんだ……!」と我ながら首を傾げたが、色々考えると面白いから良しとしよう。ホラーゲームの趣があると感想をいただいたが、たぶん一番ホラーなのはプレイヤーだろう。

年代は2010年とかでも全然良かったのだけど、osはwindows98くらいの方がUIが再現しやすい。集めたインターネットあるあるの中でダイヤルアップ接続の話があったのでこれも是非いれたかった。結果2000年あたりになった。この頃はもうダイヤルアップも廃れ始めてたっぽいけど、たぶん使ってた人もいるやろ!ということでいれた。音源がなかったら諦めたけど、音ロジックさんが素晴らしい仕事をしていたので、無事いれることができた。

デスクトップの再現にあたってはこちらの記事とリンク先のページを参考にした。なんとブラウザ上でwindows98が動かせる!おおー、こんな感じかー!と細かいUIの動きまで確認出来て助かった。


2025年8月25日月曜日

ウソツキ

 ごめんなさい。

今年はウディコンに参加しないと言いましたね。

あれは嘘でした。


……黙っていて、ごめんなさい!!別名義で参加していました。

今回限りの名前ということで、一期一会をもじって。

「Ayaのホームページへようこそ」というゲームで参加していました。


……昨日、結果発表があって、、すみません、まだちょっと気持ちがついていっていない。

結果発表ページ

望外の結果をいただいてしまいました。まさかこんなことになるなんて思ってなくて、、


何故別名義で参加したのか?

恥ずかしかったからです。作風が今までと全然違うので、黙ってたらばれないだろうなと思ったし。
ええ、どこに出しても恥ずかしくないインターネットど老人です。よぼよぼ。


でも、結局、公表することにしました。

こんなことなら、最初から普通にてんこの名前で出せばよかった……!ううう。

こんな私でも、私の作るゲームを楽しみにしてくださる方もいて。その方たちにお知らせできなくて、嘘をついてしまって、そのことが本当に申し訳ないです。


かつてないくらいたくさんの感想とか、実況プレイしていただいたりとか、FAとか、期間中嬉しいことがいっぱいありました。その一つ一つにリアクションとれなかったので、別名義で参加なんてするもんじゃないなと思いました。

遅くなりましたが、プレイしてくださった皆様、感想をくださったりプレイ配信してくださったりFAを描いてくださったりした皆様、投票してくださった皆様、本当にありがとうございました。一生の思い出になりました。


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以下、期間中のてんこの様子

「どういう反応が来るんだろう……個人ホームぺージを揶揄していると思われたらどうしよう。怒られないかなあ……ドキドキするぜ」

「毎秒エゴサしちゃう。ダウンロードクリック数が1増えるだけで嬉しいよ~~」

「……!?なんか、褒められてる!?褒められてるぞ!!やったー!!ウワー!!」

「公開当日に早速掲示板に書き込みが!!バグがあったのかな?あったわ!!!ウワー!!」

「にわりんが実況してくれるらしいんだが!!やったーやったー!!すごい嬉しい!」(ファン)

「あっ、この鬼さん、鋭すぎて全然こっちの思った導線で動いてくれない!よくそんなとこ気づくなってとこに気づいてくれるのありがたや」

「『画音10いれます』という文字列が目に入ったんだが。正気を取り戻してほしい」

「なんかFAもらったー!!うれしいー!!嬉しいけどGがずっと裸なのまじで笑う」

「実況もFAもうれしい、お礼言いたい!言いたいけど、言えない!私のバカ!!」

「優勝候補とかいう文字が目に入ったんだが、幻かな?嘘やろ…」

「え、優勝?え?え?いやいや……。え?」

大体こんな感じでした。

てんこ史上こんなに評価されたことないってくらい評価されて、くまも木に登る心地。自己肯定感がここまで上がったことかつてない。本当にありがとうございました。夢のような一か月でした。

でも正直ゲームの力っていうより一昔前の個人ホームページというテーマ性の飛び道具の力だと思う。


2025年6月3日火曜日

悟った

 ウディコンまであと一か月少々ですね!

……うすうす感づいていましたが、悟りました。今年も間に合いません!!

間に合いません宣言も毎年恒例になってしまっています……。

ただ、今年は今までと違うのは、今までは完全に制作が行き詰ったり時間がとれなかったりしていたのですが、今年はちゃんと毎日何かしらの制作作業ができていて、前進してるという実感はあります。

待っていてくださる方がいたら申し訳ないのですが、来年にはさすがに発表できると思いますので、もうしばらくお待ちください……。


2025年4月7日月曜日

ずっと制作しています

 今年に入ってから余暇はほとんどゲーム制作に当てています。

ウディフェスのゲームも是非やりたかったのですが、今は制作に専念する所存。

色々進んでいますが、制作報告が苦手なのでなかなか報告できず。

とりあえず、進んではいます。ひと月100時間の制作時間を充てていますけれども、進捗を考えると今年のウディコンも厳しいかもしれない。

でも今仕事を断ってゲーム制作に打ち込んでいたりするので、本当に今年こそリリースしたいんですが。間に合わない気しかしない。

制作時間の半分はグラフィックというかマップなんだよなあ。あんまり広くしないつもりなのに、それでも間に合う気がしません。筆が遅いのもあるかな。

UIもなんか気に食わなくて作り直してしまってまたそれに時間がかかっています。

なんだろう、描いた直後は「ええやん!」と思うのに、時間が経ってから見ると、「……ちょっと変かも」ってなる現象。UIデザインでもあるんですね。


前のデザインはにぎやかすぎてうっとおしいかなあと思って作り直したんですがこれも余裕で装飾過多な気がする……。




「Ayaのホームページへようこそ!」解説

私が解説を書くまでもなく、 奏プラムさんが、物語やシステムについて素晴らしい考察をしてくださったので引用させていただきます。 すごく褒めてくださってるので手前味噌のようで恐縮ですが、「ここにこういうヒントがあるよ!」という解説と、真相を知った後の人物考察まで詳しく書いてくださって...