以下、ストーリーのネタバレ?含みます。
よく言われるのは、死んだら天国に行くんだよ、空からあなたを見守ってるよということ。
そして、死んだらお星さまになるんだよ。とも表現する。これも同じで、空から見守ってるよ。というのがセットかな。
守護霊になって見守ってるとか、生まれ変わるとか、いろいろあるけれど、生まれ変わるといっても、この世界に生まれ変わるとも限らないな、と感じる。
それこそ今流行の異世界転生もののように、どこか遠い星の違う世界に生まれ変わることもあるかもしれない。
近しい人を亡くしたら誰だって悲しい。
その人がまだ若くして亡くなったとしたら、なおさら。
その人は天国へ行ったかもしれないし、空の星になったかもしれないし、守護霊になってそばにいるかもしれないし、異世界転生したかもしれない。
でも、どんな形であれ、その人に幸せに笑っていてほしい。
そんな気持ちが下敷きにある。
なので、ストーリー中明言はしてないけど、主人公はこの世界で若くして命を散らした子です。
どんなふうに亡くなったかは「悪夢」という形でぼんやりと、サイドストーリーに書き添えて、それ以上は表現しなかった。
幼くして(あるいは若いうちに)亡くなった子が、今もどこかで幸せに暮らしているという物語を書きたかった。
亡くなったところにフィーチャーしすぎると、書きたい焦点がぶれる気がしたので、どこから来た誰なのかは全く触れていない。そこが消化不良でもやもやするという意見もいただいたけれど、私ではうまく書き表すことができなかったというのが正直なところ。
世界観について。
書きたいのは「転生した子が幸せに暮らす」という姿なので、異世界ということがわかれば何でもよかった。
エルフが出てきたり魔法なんかが飛び交うファンタジー世界でもよかったし、くまのぬいぐるみしかいない世界でも良かったかもしれない。
そんな中でキーワードになったのは「星を紡ぐ」という言葉。
小さいころ、空に浮かぶ星って誰が浮かべてるんだろう?と考えていた。
可愛い小人さんが一生懸命星を作って、夜の空に貼りつけに行くのじゃないかな。
虹の橋を架ける係の人とか、海に波を起こす係の人とか、いろんな係の人がいるんだろうなと夢想した。
一生懸命作った星が流れ星になって消えてしまったら悲しいだろうな、とも。
亡くなった子は、星を作る係に転生するのかもしれない、と二つの発想を結び付けた。
「星屑拾い」でも「星作り」でもなんでも良かったのだけれども、言葉の響き的に「紡ぐ」がいいなと思ったので「星紡ぎ」にした。
「星紡ぎ」という職業の人が住む世界はどんな感じかな?と考えると、世界は自ずと固まって行った。
私は長野まゆみ、宮沢賢治の描き出す世界観が好きで、「星紡ぎ」はその影響を強く受けた。
幻想的な世界を描きたかった。
結果として、両氏の描き出すような繊細で美しい世界とは程遠いけれども、自分の力量内で精いっぱいのものが作れたかなとは思っている。
雰囲気、世界観を評価する声をたくさんいただいてとても嬉しかった。
特に独創的なものではないとは思うが、メルヘンでふわふわした感じの世界を、プレイした人の中にも気に入ってくださった方がいらっしゃって、とても嬉しかった。
何だかまとまらない文章になってしまったが、世界観と主人公についての枠組みはそんな感じ。
次にゲームを作るとしたら全然違う雰囲気のものになるはず。
(めっちゃしょうもないバカゲーとかギャグゲー作りたい)
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